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櫛田神社の宮司様に贈呈された博多織の狩衣を制作しました

西日本新聞に掲載されました!

櫛田神社に博多織の狩衣 宮司の還暦祝いに贈られる
2013年06月14日(最終更新 2013年06月14日 15時53分)

http://www.nishinippon.co.jp/feature/hakatayokatoko/article/20160

以下、西日本新聞より引用

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福岡市博多区上川端町の櫛田神社で13日、筑前織物株式会社が初めて制作した博多織の「狩衣(かりぎぬ)」が阿部憲之介宮司に贈られた。

阿部宮司の還暦を祝うとともに、博多の伝統文化の発展にも貢献しようと、氏子たちが企画した。依頼を受けた筑前織物の子会社で、新作品評会「博多織求評会」で8年連続最高賞を受賞している福絖織物が制作した。

狩衣は緑と紫の二種類。博多織の伝統的な献上柄を下地に、同神社のイチョウの紋をデザインした。同社の丸本繁規社長は「初めての試みで構想から制作まで1年ほどかかった。この技術を今後も生かしていきたい」と話した。阿部宮司は「博多織らしい献上柄できれい。博多祇園山笠が始まる7月1日からの信じなどで着ます」と喜んでいた。

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イチョウの紋があしらわれた博多織の狩衣と、贈られた阿部憲之介宮司

と、地元の新聞社西日本新聞さんに取材していただき記事を書いていただきました。

この記事では私ども筑前織物が博多織の「狩衣(かりぎぬ)」を阿部憲之介宮司に贈ったような印象が強いのですが、あくまでも『狩衣を作ったのが筑前織物』で、宮司に贈ったのは櫛田神社様の関係者の方々です。櫛田神社の祭祀圏を構成する住民の方々が、今年還暦を迎える阿部憲之介宮司へお祝いの贈答品を検討しているとのご相談が、博多織工業組合の寺嶋理事長にあり、博多を代表する神社でありながら、宮司様のご衣装が博多織以外で作られているということから、博多織の狩衣を作ろうというお話になりました。
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「博多織の狩衣」といっても770年あまりの博多織の歴史の中でもまだ作った例はなく初めての試みです。寺嶋理事長様より「博多織では承天寺御住職の袈裟を制作した実績があったことから、筑前織物に依頼がありました。お話をいただいてから社長の丸本を中心に伝統工芸士の古賀が阿部宮司と丹念に打ち合わせを重ねながら制作に取り組んできました。お話をいただいてから構想・制作に一年余り。ついに完成した次第です。

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櫛田神社の阿部憲之介宮司と博多織工業組合の寺嶋貞夫理事長

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お二人とも満面の笑顔です

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筑前織物株式会社 社長の丸本も入って記念撮影

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今回贈呈された狩衣は緑と紫の2種類。博多織の伝統的な献上柄を下地に、同神社のイチョウの紋をデザインされています。

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櫛田の銀杏境内の東隅には「博多のぎなん」と愛称され親しまれている大イチョウが立っています。推定樹齢1000年。
毎年7月15日には、この「櫛田の銀杏」の下から、博多祇園山笠のフィナレーを飾る追い山が始まります。

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筑前織物グループ 丸本繁規社長も記念に一枚。
今回の狩衣づくりは博多織工業組合でもはじめてのこと。阿部宮司様から今使用中の狩衣をサンプルとしてお借りしながら、一年余りの時間を使って丁寧に作ってきました。初めてづくしの経験でなかなか難しいものがありましたが、今回の技術の蓄積が今後の何かに繋がっていけばいいな。との思いで取り組んできました。とのことです。

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福絖織物株式会社 博多織伝統工芸士 古賀勝幸。博多織一筋44年の大ベテランです。

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博多織献上柄とイチョウの紋のコントラストに神経を使いました。とのことです。

古賀 勝幸 (こが かつゆき)
【平成5年度認定】 部門:意匠

今回の狩衣制作にあたっては、まず、どのような地組織で仕上げるか?が問題でした。特に夏用については、紗にするか?絹目にするか?迷いました。最初は紗で織るつもりで図柄を描きましたが、丸本社長と相談した結果、絹目の方が仕上がりが良いということで、絹目で織り上げました。

冬用については、錦地と決めておりましたが、経糸の量が多く、重さと風合いが心配でした。仕立て屋さんとも相談して問題ないとのことでしたが、きちんと仕上がっており安心しております。

デザインでは銀杏の家紋に博多特有の献上柄をどのように入れたらマッチするのか大変苦労しました。色合いについても誰もが綺麗だと感じていただけるような、飽きのこない色合いになるよう腐心しました。

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贈呈された阿部宮司も満足いただけたようです。

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「デザインは私の意見も反映してるんだよ」と笑顔で話されていました。

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櫛田神社のイチョウの紋を反映したのは阿部宮司様のアイデアでした。

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夏用の緑色と冬用の紫色の二種類。飽きないような色合せとしました。

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博多織工業組合の寺嶋理事長

「博多織は770年の伝統的工芸品で、今までは帯地が中心だったが、これからは新しい分野にチャレンジして行かなければならない。新しい分野といっても、今あるような小物やネクタイだけでなく、こういった宮司の狩衣やお坊さんの袈裟、筑前織物さんで取り組んでいるホテルの内装など、産業として相乗効果を出したい。そうなれば、博多を代表する伝統的工芸品としても名誉なことですよね。」

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そのためには「こんなものか」と言われないよう、最高の技術と最高の品質を追求していきたい。 経糸(たていと)と緯糸(よこいと)をふんだんに使用して織る博多織は、織物技術としては日本一だと思っている。これからも「子どもたちに郷土愛を与えるような博多の伝統的工芸品を守っていきたい。」と熱っぽく語っておられました。

筑前織物グループとしても、寺嶋理事長と同じ思いを強く持ちながら、博多織の品質向上に取り組んできます。

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もうすぐ7月です。博多を代表するお祭りである博多山笠が近づいてきました。

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境内では博多山笠のための桟敷席が急ピッチで工事されていました。桟敷席は、追い山ならしと追い山の際に同神社境内に特設する観覧席です。「櫛田入り」を間近で見られる席として人気で毎年発売されると30分で売り切れてしまうプラチナチケットとなっています。

印刷用記事はこちらからRelease20130624

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